Let's call a spade a spade.

”成熟したオタク”を模索しています。

パラメータを全部極振り

 女にもてる4ステップってのがありまして、「①筋トレする②シャツにアイロンをかける③靴をピカピカに磨く④床屋に行って身だしなみを整える」の順に実践するのがよろしいのだそうです。①が筋トレなのが厳しいですね。「串打ち三年、裂き八年、焼き一生」みたいです。納得できるモテを追求すると一生かかるのかもしれませんな。あと、オシャレをするってのが入ってないことについてファッションブロガーはどう思うのだろう?とか、モテの定義ってなにさ?とか、疑問も続いていきますね。

 で、①の要素がないですが、②~④がちゃんと入っていますので、「脱オタクファッションバイブル」はなかなかに誠実な本だと感想を持ちました。

もうミスらない 脱オタクファッションバイブル

もうミスらない 脱オタクファッションバイブル

 

  ところで。本を持ってる方はp.16を開いていただきたいのですが、NGとして、上下シンクロ率400%くんと脱オタしてるつもりくんが挙げられてますね。確かにこれらはおしゃれではないのかもしれません。しかし、あえて言いましょう、これはカッコいいファッションなのです、と。ただし、主観的に(ここ重要)

 僕はオタクってのは、主観的な人間なんだと考えてます。主観的に「これが最高!」ってものを選んで、パラメーターはそれに全振りする、それがオタクの生き方ってもんじゃなかろうか。服装においても、自分がカッコいいと感じたものを選択して、極振りしていく。その選択が指あき手袋だっていいじゃないか。客観的には全然よくないんですが、主観的には全然いいはず。大多数の者がいいと言ってるから選ぶなんて、オタクじゃあないじゃないか(オタク第2世代的感想)

 次はp.36を開いて欲しいのですが、コーディネートの基本はバランスだって言われましても、それができる奴はオタクじゃないんじゃないかなって思うんです。ファッションにおいてさえ極振りしないと。そのなのに、この本の主人公はバランスができていって、だからこそ、主人公は1年後くらいには結婚してて3年後には子供が生まれてて5年後には「昔はアニメばっかり見てたけど、今はさっぱりだなあ」とか懐かしだりするパパになってんじゃないかなあって予想しちゃうんですよね。この本が脱オタク・ファッションバイブルと呼ばれる所以でしょうか。

 脱オタが悪いことではないし、そもそもがオタクが趣味なのか生き方なのかの差であって、脱オタクファッションする奴はするし、できない奴はできないしって話でもあるのかもしれません。アニメじゃなくても、バンド活動でも、文学活動でもあることですけども。ただいま、心の中でB’zのPleasure’91が流れております。

 という感じで、某ファッションブロガーが大勝利してるのは、バランスとかふわふわしたことを言わないで、ドレス70%カジュアル30%と固定しちゃったのが勝因かもなあなんて思ってみたところで今日のブログは終了です。最初に戻って書きますと、脱オタクファッションバイブルは良い本ですので、オタクを趣味にしておけてるバランスの良い方にはオススメです。まあ、極振りしてる方は脱オタクファッションなんて露にも考えないか。でも、風呂には入ってね、お願いですので。